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10 春の芽吹き

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                       「ものの芽の 天地裂くとも 萌え出でよ 」 朝日歌壇3月28日 (埼玉県蓮田市) 斎藤哲哉  

2011年3月11日、ひとびとの暮らしが瞬時にして消えてしまった。東北の町のあちこちでビルが傾き、大きな船が市街地に横たわり、たくさんの車が潰れ重なる。ついさっきまで繰り返してきた日常が非日常に変わった。瓦礫と化してしまったわが家に立ちすくむひと、家族を失い涙にくれるひと、生きて再会できた喜びを分かち合う隣人たち。この一ヵ月間ほど新聞紙面をカラー写真が埋め尽くしたことはなかった。そんななかに印象深い一枚があった。重ね着をしてモコモコになった小さな体に大きな赤いランドセルをしょった女の子が野球帽をかぶったお兄ちゃんと線路に座っている。石巻市の10歳と7歳のきょうだいが両親と親戚の家に避難しているところだという。後方には肩を落としてしょんぼり線路を歩く両親の後姿が写る。線路で休むきょうだいはすっくと背筋を伸ばしてじっと前方をみつめている。再生への若い力が感じられる写真だ。

「頑張れ」と言う言葉はまだ喉につかえて出てこないので、下の写真を被災地のひとびとにおくりたい。300年ほど前に伊勢神宮内宮の神職さんたちのために創られた「林崎文庫」の庭。今は閉館されて蔵書もないが、年に数回、一般公開される。庭にあるこの巨石の割れ目に一本の木が生えている。よくぞ、こんなところでと驚くほどの狭間で木はゆっくりと成長をしている。見るたびに「偉い!」と褒めて撫でてあげる。褒めてはいるが励まされているのはこっちだ。

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この春からRawで写真を撮りはじめた。例のごとく全くの無知から始めたので驚きと発見の連続だ。生のデータに息を吹き込むのに熱中するあまり、睡眠時間は少なくなり、肩こりはひどくなり、雑用は溜まる。今日も今日とて、満開の桜を撮りに出たくてうずうずしているのだが、撮ったらまたデータがたまる。撮りたいなら、溜まったデータを片付けてからだとはやる心を抑えてコンピューターに向っている。 でも…このブログをUPしたら近所の桜をちょっとだけ撮りに行ってこようか。 
 

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                                                                   新宿御苑「母と子の森」では今、野イチゴが満開だ


 

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