FC2ブログ

Entries

7. マクロレンズで大きな世界が見えてくる

 
18-IMG_6905.jpg
 

昨夜からの雨が、降ったり止んだりのしとしと雨に変わった。ワタシはうきうき出かける準備。そのワケ?フフッ、買ったばかりの100ミリマクロレンズですよ。雨の情景を新レンズで撮るために、コートの中にカメラを入れて優しく抱きながら歩くとなんだか妊婦さんのようではないか。苦笑してはみたものの、いやそうかもしれない、今から写真を生むのだからと神妙になって背筋を伸ばす。

いつも窓ガラスぴかぴかのお家の前の黄色いコスモスの花が雨にうたれて傾いていた。普段は揺れてばかりで撮り難いコスモスも、滴を垂らして動きがにぶい。このときとばかりに腰をかがめたり、踏ん張ったり、座ったり――。撮影に熱中していると、「まぁ、どなたかと思えば…」と通りかかった近所のおばあさんに声をかけられた。恥ずかしや、あられもない姿を見られてしまったか。

土手へ差しかかると落葉の吹き溜まりにおや、かたつむりの殻ではないのか。全国的にかたつむりが消えつつあるというニュースを見たばかりだ。道路が整備されコンクリート建造物が増えたために乾燥化が進み、在来種のかたつむりが急速に減っていき、代わりに乾燥に強い外来種が増えてきているのだそうだ。かたつむりよお前もか、という感じだがかたつむりに罪はない。

これは在来種か外来種か。楚々として淑やかそうだから大和の国の在来種と考えたい。消えつつあると知ってみると去りがたく、腰をおろしてじっくり観察・撮影をすることに。かたつむりがこんなに白くて美しいとは知らなかった。白く透き通った体のフレアーをひらひら動かしながら何をしているのだろうか。ひらひらもそもそ、殻の下に潜ると向こうから角を出した。方向転換をしたのだ。

18-IMG_7095.jpg 


18-IMG_7112.jpg 

新レンズは、透き通るような繊細なかたつむりのフレアーをこんなにリアルに写し撮ってくれた。ここしばらく18-135ミリの広角中望遠レンズを愛用してきたが、画質の粗さが気になって単焦点レンズが欲しくなった。キャノンの50ミリF1.8の単焦点レンズが評判がよく安いので買ってみた。レンズは明るく画質は良いが、画角の調整にわが身を動かさねばならぬ煩わしさに数回使ってそのままに。今回は17-40ミリF4という超広角ズームを買うつもりで店へ入ったが、店員さんが現物を取りに行ってくれている間にパンフレットのマクロレンズの100ミリ中望遠に興味をそそられて、「スミマセン、そっちよりこっちを…」となりにけり。

望遠マクロレンズとは何かは、普通の望遠レンズと同じように遠景を撮ってみると明らかだった。カメラの液晶モニターはもとよりコンピュータ画像で結構大きく再生しても画像は鮮明に見えた。しかし、プリントをしてみると明らかに輪郭が描けていなかった。望遠マクロレンズとは遠くの被写体がマクロで撮れるということであって、遠景が描写できるわけではないのだ。

それさえわかれば、レンズは明るく撮りやすいし、画質はしっとり美しい。難点はピント合わせだ。雨の中の撮影では花も葉も細かに揺れないのでピントにはさほど苦労しなかったが、晴天下で風に揺れるすすきやコスモスを撮ったときは泣かされた。半押しでピント合わせをしてから本押しをするまでのわずかの間にわずかにズレるので手動で調整してみたり、AlサーボAFにしてみたり、目下、試行錯誤中である。使い込めば、そのうち馴染んでくれるでしょう。

18-IMG_7317.jpg 

 かたつむりの危機を知り、かたつむりに出会ってみると、いつもは通り過ぎるゴミ捨て場の手製ポスターの訴えがリアルに胸に迫ってきた。 マクロレンズのファインダーを覗きながら近所をぶらついただけで、小さな世界が大きな世界へとつながっていることが実感できる、凄いレンズだ。

18-IMG_7208.jpg 

どこかの畑の片隅でニラの花が満開になっていた。雨に打たれてふるえているよう。秋時雨れの情景をたっぷりカメラに収めて家に着くと、門の横の赤い薔薇が雨滴をたっぷり葉にうけて重そうにしなっていた。よしよし、そのけなげな姿も、撮ってあげましょか。

18-IMG_7335.jpg




 



スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://naeiro.blog14.fc2.com/tb.php/10-56967d26

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する